コロナ禍によって外出自粛が要請され、その結果、自宅の中で楽しみを見出そうとする人も多い。しかし、それが隣人とのトラブルにもなることもある。40才会社員女性は、隣人がベランダで燻製を楽しむようになったせいで、夫婦仲が悪化していると不満を漏らす。そのトラブル実例を紹介するとともに、専門家に具体的な対処法を聞いた。
【実例】
隣でひとり暮らしをしている50代の男性は、いつも笑顔であいさつをしてくれる礼儀正しい人。スーツも上質だし、噂によると大手企業に勤務しているとか。
これまで、平日はお互い仕事なので会うこともなく、土日などの休日も隣人は趣味のキャンプのため、早朝から大きな車に道具を載せてどこかに行っていたので、隣人関係についてまったく気にすることなく、むしろ好調に10年以上暮らしてきました。
ところがコロナ禍で、そんな生活が一転。隣人男性は、自由にキャンプに行けなくなったせいか、ベランダに燻製器を設置。毎日のように魚や卵、肉などを燻すようになったんです。その煙とにおいが、うちに入ってくるのでたまりません。燻製っておいしいかもしれませんが、燻しているときのにおいは最悪。何日もお風呂に入っていない人の体臭のような、鼻の奧を突き刺す悪臭が漂ってくるときも。うっかり窓を開けていようものなら、室内にまで煙が入ってきます。じゅうたんなどににおいが染みつくと、洗っても取れないんですよね。
おかげで換気もできないし、洗濯物だって外に干せません。仕方なく、室内干しにしているので、生乾きになり私たちの服がまたにおうという悪循環……。おかげで私たち夫婦もイライラするようになり夫婦仲が悪くなりました。
悪臭も嫌ですが、それまで穏やかに過ごしてきた夫婦の時間を邪魔されて、怒りが爆発しそうです。でも、隣人とはこれまで仲よくやってきたので注意しづらくて……。これまでの関係が壊れるのも嫌だし、なんて注意をすればいいのか、迷っています(40才・会社員)。