外出自粛で家飲み需要が継続するなか、各社の缶チューハイが売り上げを伸ばしている。そうした中で注目を集めているのが、オリオンビール初のチューハイブランド「WATTA(ワッタ)」の躍進だ。3~5%の低アルコール度数で、シークヮーサーやパッションフルーツなど沖縄ならではの素材を使用した特徴的なチューハイ。主に沖縄県内での発売にもかかわらず、2020年5月~2021年2月の間で700万本売り上げた(同社調べ)。
4月には満を持して、首都圏(1都6県、コンビニは1都3県)で発売を開始したばかりだが、その魅力はどこにあるのか。「WATTA」にハマってしまったというファンたちの声を集めた。
PR業界で働く30代の女性・Aさんは、普段はチューハイをほとんど飲まないが、「WATTAは別」だという。
「緊急事態宣言が出ている状態では、旅行に行きたくても行けません。そんな時に、WATTAを飲めば、ちょっとだけ沖縄気分を味わえるんです」(Aさん)
Aさんの“定番”はパッションフルーツで、「フルーティーで後味がさっぱりしていて美味しい」というが、それ以上にAさんがハマった数量限定のフレーバーがある。
「『WATTA いちごスパークリング』です。いちご味って、めちゃくちゃ甘ったるいイメージがあるので避けていたんですが、これは上品な甘さと酸味のバランスが絶妙でした。県産いちごを使っているそうなのですが、恥ずかしながら、それまで沖縄でいちごが採れることを知らなくて……。そういう新鮮な驚きもありました。
WATTAは、他にもマンゴー味とか出していて、果物の扱いが上手なイメージです。飽きることがなく、今度は何味が出るのかと楽しみです」(Aさん)
在宅勤務でお酒の飲み方が変わった人も
IT企業に勤める20代の男性・Bさんは、これまでは煩わしい人間関係や仕事の辛さを忘れて寝るために、9%の“ストロング系”を手にすることが多かった。だが、在宅勤務で労働環境が変わるとともに、お酒の飲み方も変化したという。
「在宅勤務で、まず対人関係のストレスが激減。仕事も自分のペースでできるようになったので、その点でもストレスがなくなりました。『嫌なことを忘れるために飲む』お酒から、単純な気分転換や、お酒の味を楽しむためなど、リラックス目的のお酒を飲むようになりました。今までとは違う飲酒観に目覚めました」(Bさん)
そんな時に出合ったのがWATTAだった。YouTubeで、芸人が美味しそうに飲んでいるのを見て、気になったというた。
「ネットで買って飲んでみたら、まったくアルコール臭くなくて、まるで南国のカクテルを飲んでいるよう。味わいながらお酒を飲む楽しさを知りました。好きなのは、『WATTA エンダーオレンジ』で、唐揚げに合う。ケース買いしたほどです」(Bさん)