昼はメーカーの営業職「学ぶところは多い」
メーカーに勤務する20代の女性・Cさんは、給与が3割減り、ボーナスも1か月分カットされた。営業職で対人折衝には慣れていたため、減収分を補うため2月から夜の街で週2日働いている。キャバクラで働くことで学べることや本業との共通点は多いという。
「コロナ禍で、みんな苦しんでいるんだな、とあらためて実感しています。むしろ、そういう話を聞いて『自分だけじゃないんだ』と思えるようになったし、共通の苦しみがあるのでお客さんとも話がしやすい。
キャバクラではお客さんの話をしっかり聞いて、それぞれに合ったアプローチで癒しの時間を提供するのが私の仕事。営業活動に似ているなと思います。あとボトルを入れてもらった時の高揚感はなんとも言い難いですね(笑い)。取引先の新規開拓や受注獲得ができた時と同じような興奮です。面白いし夢のある世界だと思います」(Cさん)
コロナ禍、夜の街でピンチをチャンスに変えようとする女性たち。それぞれの事情を抱えながら、ひたむきに生きている。