経済アナリストの森永卓郎氏が言う。
「一般に低迷からの急回復を『V字型』、時間がかかる回復を『U字型』などと呼ぶが、現在の日本経済は業種や企業によって勝ち負けが二極化する『K字型』だと指摘されています。
同業内でも『K字』に二極化していく片鱗が見える。たとえば日本郵政は、ヤマト運輸のように利益増を狙えたはずが赤字に転落、3.5万人の人員削減を発表。デジタル対応ではヤマトに大きく遅れを取っています。2~3年後に勝ち組、負け組に分かれる可能性がある」
日本経済全体が「V字」を描くのは先のようだ。
【※表中の各企業のボーナス額は、本誌・週刊ポスト調査、日本経済新聞社調べ(5月30日公表)。昨夏ボーナス額は公表された増減率より算出。国家公務員の金額は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの推定。金額の前に「年間」とあるものは夏冬の支給割合が非公表のため、合計の年間支給額を掲載した。昨年と同水準の企業は増額企業の欄に掲載した。特別金を記した企業の増減率は特別金を除いた数値で算出。年齢は今年と昨年で異なる場合がある】
※週刊ポスト2021年7月9日号