もう1人は“叩き上げ女性”の草分けと言える存在。大和証券グループ本社・田代桂子副社長(195位)だ。男女雇用機会均等法が施行された1986年に入社。歯に衣着せぬタイプで、「女性だから海外に行かせてくれないのはおかしい」と上司に食ってかかり、ニューヨークなど各国に駐在した。数百人規模の「餃子パーティ」を開くなど趣味は「ホームパーティ」。役員になってからも月に1回は催しているという。
経済ジャーナリスト・森岡英樹氏が語る。
「今回、役員がランクインしている企業の中にはパナソニックや東芝のようにコロナ禍の影響で業績が悪化した企業もある。経営陣は高額報酬を得ている分の働きを社員に示す責務があります」
桁違いのサラリーには、相応の責任が伴うのだろう。
※別掲の表は、東京商工リサーチの『2021年3月期決算 上場企業「役員報酬1億円以上開示企業」調査』(6月28日までの開示分)をもとに、上位200人を掲載。年齢と肩書きは本誌調べ(6月28日時点)。退任している場合は、肩書きの前に「元」をつけた。
■協力/東京商工リサーチ
※週刊ポスト2021年7月16・23日号