IT業界で働く20代の女性・Cさんは、学生時代にメイドカフェのアルバイトを経験。「可愛い服を着られる」という理由から始めたが、「私には合わなかった」と話す。
「合う人にはとことん合うと思います。お客さんが私を求めてくれる特別感があります。自分の接客次第で、お客さんに元気を与えられるわけですから、やりがいにもなります。お客さんからほめられることで自信も少しつきました。ただ、自分を“メイドモード”に切り替えるのが苦痛になってきて……」(Cさん)
もうひとつ辞める決め手となったのは、路上でのビラ配りだ。夏や冬には過酷な条件で路上に立たなければならないわけだが、それ以上に苦痛だったのが“無銭粘着”だ。
「ビラ配り中に話しかけてくる人が厄介でした。店に入るとお金がかかるから、わざと外でキャストと話すだけ話して帰る人がいるんです。この“無銭粘着”は精神的に本当につらかったです。『また会いに来たよ』と言って常連客みたいに話しかけて来る人や、ナンパしてくる人もいました。嫌になって半年で辞めちゃいました」(Cさん)
割に合わない仕事を続けるのは心身ともにつらいもの。勇気を出して辞めることも大切といえそうだ。