さらに、「ふらつき」防止には「手すりの設置が効果的」だと高室氏は言う。
「階段やトイレに手すりを設置するとなれば工事が必要ですが、転落事故防止のためには重要です」
本格的なバリアフリー改修をすると、階段の手すり工事や部屋の段差解消で5万~10万円ほどが相場だ。介護保険サービスの助成制度を忘れずに利用したい。
「改修にあたっては自宅の“病室化”も念頭に置きましょう。これは理にかなった考え方で、たとえば部屋の入り口を広げてドアをアコーディオンカーテンに換えれば、車椅子のままでも入室しやすくなります。また、ベッド周りにカーテンレールを付けておくと、介護の際の目隠しになります」(高室氏)
※週刊ポスト2021年7月30日・8月6日号