同氏がスナックを営む都市では、東京と比べて陽性者数ははるかに少ない。それだけに、東京のやり方に合わせる必要はないと、常々感じている。
「そもそもウチの店では一度もクラスターは発生していないどころか、お客さんにも陽性者は一人も出ていません。もちろん消毒用アルコールやアクリル板の用意はしています。正直これも本当に効果があるのかどうかは分かりませんが、言われているからやっているだけです」
かくして同氏は協力するのもバカバカしいと思いながらも、時短等の要請には真面目に従っている。
「もう、あとは根比べですよね。家賃とママへの給料が払えなくなって店が潰れるか、コロナ規制が終わるか、どちらが先かのチキンレースです。今はもう割り切って、ほとんど店も開けていません。でも私は店を潰したくないので、株式投資をして得た利益から、補填するようにしています。
ただ、それもいつまでもつかはわからない。というか、もう限界です。とにかく『飲食店が諸悪の根源』という、どこに根拠があるのかわからない当初からの設定を、西村大臣や小池知事には考え直していただきたい」
同氏は従業員と客が戻る日を心待ちにしている。