スタイルが多様。見学は必須
最近の樹木葬墓は、大別すると3つのスタイルに分けられるという。1つ目は「単独墓スタイル」。遺骨を納骨する1区画に対して、1本のシンボルになる木が植えられるタイプ。2つ目は「集合墓スタイル」。1本の木の下に、複数の遺骨が納骨されるが、1人分ずつ区画が設けられていたり、どこに自分の家族が眠っているかわかるように、石のネームプレートが設置されているタイプ。そして3つ目は「合葬墓スタイル」。複数人分まとめて木の下に埋められ、故人の眠っている場所はわからないが、その分費用が抑えられるタイプだ。
納骨の方法も、土中に遺骨を直接埋めるのではなく、骨壺ごと埋める、納骨袋に移して埋める、遺骨をマンホールの穴のようなところに入れるなどさまざまだ。言葉のイメージに騙されず、どんな場所にどういう形で埋められるか、きちんと調べ、希望とすり合わせることが大切だという。
ちなみに、山林を持っていても私有地に遺骨を納骨するのは違法であることも覚えておきたい。
【プロフィール】
吉川美津子(きっかわ・みつこ)/葬儀ビジネス研究所代表。著書に『お墓の大問題』(小学館新書)など。
取材・文/土田由佳
※女性セブン2021年8月19・26日号