「幼稚園ママたちは、『敷地内なんだから文句言われる筋合いはないよね』や、『花火は夜にやるのが当たり前でしょ? 真夜中じゃないし、大目に見て欲しい』など、直接でも文句を言いたげな様子でした。私もそう思うんですが、ご近所付き合いがこじれても面倒なので、後日お詫びしに行くことにしました」
新垣さんは菓子折りを持って謝罪にいったものの、老夫婦は不在で出てこなかった。「居留守を使われているかも」と思ったそうだが、この件をママ友に話すと思いもよらぬ方向に話が飛躍してしまった。
「『こっちが謝罪しに行ってるのにひどいね!』と、私に同情するあまり激昂したんです。気持ちはありがたいですが、複雑な気持ちで……。もう一人のママ友は『気にするだけストレスだから、思いっきりお庭で子供たちを遊ばせちゃおう!』と、ノリノリ。これは面倒なことになってしまったと、思いましたね」
付き合いのあるママ友たちの自宅には庭がないため、長男の入園後まもなく、自然と新垣さん宅に遊びに来るような関係になった経緯があるそうだ。ママ友付き合いが長いこともあり、今後はどのように対応していくべきか、新垣さんは頭を抱えていた。
「ママ友とは仲良くしていたい、ご近所さんとはトラブルを起こしたくない……。自宅の庭で遊んでいただけなのに、こんなことになるなんて思いませんでした」
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、自宅で過ごす家庭が増えている。中には、新垣さんのように自宅の庭を活用して、子供を遊ばせている人もいるかもしれない。自宅といえども、住んでいる地域の環境に合わせて、敷地内での過ごし方を考えたほうがよさそうだ。