道がわからない時は、スマホの地図・ナビアプリを利用するという人は少なくないだろう。では、自動車に乗っている時はどうしているだろうか。歩いている時と同じようにスマホのナビを利用するか、あるいは車用のカーナビ(ポータブルナビ)を利用するか──。はたしてどちらを使うのが便利なのだろうか。ユーザーの声から、それぞれのメリットやデメリットを探った。
「車の道案内はカーナビに限ります。性能や使い勝手、コスパを考えても、スマホのナビよりはまだまだ優れています。専用機ならではの良さがありますから」
そう語るのはメーカーに勤務する40代男性・Aさんだ。スマホの地図アプリを使ったこともあるが、現在はカーナビを使用している。
「スマホはナビとしての性能が低いのが問題ですよね。時間優先で最短ルートを提示する際、細い道ばかり案内してきたりします。住宅街の細い路地ならまだマシで、地方に旅行に行った時には、地元の人でも避けそうな細くて急勾配の道を案内されたこともあります。なんだかんだ面倒で、使うのをやめました」(Aさん)
カーナビを使う理由として、スマホをナビに使うデメリットも感じているようだ。
「車内の設置する位置で変わりますが、充電しながらスマホを使うと、夏なら日差し、冬でもエアコンで端末が熱くなって、動作が怪しくなりました。スマホだと地図を表示させられる画面も小さいので、メーカーやインチ数にもよりますが、2万円くらいから買えるカーナビを買った方がいい」(Aさん)
一方、カーナビではなく「スマホで十分」と言う人もいる。自営業の30代男性・Bさんは、カーナビが故障して以来、スマホナビを愛用している。
「スマホのナビは、使い勝手がいい。別ルートの選択や目的地変更もスムーズで、音声入力ができる点も便利です。最初カーナビを使っていたのですが、更新をサボっていたせいもあって、ナビ上にあるコンビニがなくなっていたり、新しいお店ができていたりして、最新にするのが億劫。その点、スマホアプリは常に最新、マップのデータ更新費用もかからない。高いカーナビをわざわざ買う必要性を感じなくなりました」(Bさん)