牛丼チェーン「松屋」と「吉野家」がそれぞれ方向性の異なる新メニューを投入している。それらメニューの牛肉のグレードの高さや価格の変化から見えてくる、牛丼チェーンが進もうとする未来の姿とは?
まず「松屋」の定番メニュー『牛焼肉定食』が、8月10日より『アンガス牛焼肉定食』にリニューアルされた。
新たな『アンガス牛焼肉定食』では、厳選されたアンガス牛を100%使用。公式サイトでは“赤身とサシが適度にバランスのとれた柔らかくジューシーなアンガス種。今まで以上に質の高い牛定をお召し上がりいただけます”と説明している。
また、これまで定食メニューに付いていた『生野菜』も『彩り生野菜』にリニューアル。黄色パプリカ・赤パプリカ・きゅうり・にんじん・レタス・キャベツ・紫キャベツの7種類の野菜を使ったものに変更された。
『アンガス牛焼肉定食』の価格は650円で、『牛焼肉定食』の600円から50円の値上げ。また『彩り生野菜』は130円で、『生野菜』の110円から20円の値上げとなっている。
リニューアルとはいえ、以前の『牛焼肉定食』と比べれば50円の値上げとなった『アンガス牛焼肉定食』。ネット上では、〈あんま変わんね~んだろうなと思ったけど前より美味いな〉、〈美味しくなったかも。香りがいいのかな?〉、〈以前はやや脂ギトギト感じがあったんですが、かなり上品な感じになっています〉、〈確かにお肉の旨味が増したかも。 生野菜も彩り生野菜に変わった。 お肉はもうちょっと柔らかいといいな〉などの感想が投稿されている。
実際に『アンガス牛焼肉定食』を食べたというチェーン店グルメに詳しいライターの小浦大生氏は、こう述べる。
「これまでの『牛焼肉定食』に比べると肉が少しぶ厚くなった印象で、その分食べごたえもジューシーさも増していると思います。ただ、厚くなったことで、少し固く感じる人もいるかもしれません。これは焼き加減にもよるでしょうし、材料が変わったばかりということで、店舗によって焼き方にムラがある可能性もあると思うので、一概には言えませんが。
『牛焼肉定食』からの50円の値上げはそれなりに大きいと思う人もいるかもしれませんが、ボリューム感は十分ですし、そもそも牛肉の焼肉定食を650円で食べられるというのはまだまだリーズナブルだと思います」