ワクチンに翻弄されているのは大人だけではない。5年生の学級を受け持つ、小学校教諭の中沢美紀さん(仮名・42才)が話す。
「生徒の中でも『ワクチン打つ?』という会話が日常的に交わされています。ワクチンを打たない方針の家庭の子が、グループ分けで余ってしまうこともありました。12才以上の子供への接種が始まったら、どうなるか不安です」
すでに12才以上の子供への接種が始まった宮崎県小林市では、ワクチン接種の有無によるいじめや差別を防ぐ教材を制作している。ワクチンは子供の人間関係も壊す可能性があるのだ。ワクチンを打っていないことで、生活が不便になってしまったと嘆く人もいる。
「スイミングスクールの送迎バスに、親がワクチン接種を終えていない子は乗せてもらえなくなったんです。そのため、夫か私、どちらが仕事を早退して迎えに行くかで毎週険悪になっています」(42才・会社員)
就職活動が左右されそうだ、と深刻な顏で話すのは大学4年生の佐々木綾子さん(仮名・21才)。
「アレルギー体質なので、接種を見送っていたんです。でも、就活の面接で『ワクチンは打ちましたか?』と聞かれることがたびたびあって。なかなか面接を通過できないのは、別の理由かもしれませんが、正直、ワクチンを打っていれば受かったのかも、という思いが強くなっています」
※女性セブン2021年9月9日号