トレンド

からあげに潜む健康リスク 「国産鶏肉」でも揚げ油、からあげ粉に注意

ブラジルの養鶏場。鶏はすし詰め状態で飼育される(Getty Images)

ブラジルの養鶏場。鶏はすし詰め状態で飼育される(Getty Images)

「からあげ粉」は小麦粉で充分

 では、出来合いのからあげだけを避ければ、100%安全なのか──陰の主役「からあげ粉」にも、疑念は潜んでいるかもしれない。

 市販のからあげ粉はさまざまあるが、原材料表示を見渡すと、「調味料(アミノ酸等)」や「チキンエキス」「乳化剤」などの名称が確認できる。このうち「調味料」とは、アミノ酸などからなる旨み成分のことを指す。2種類以上の食品添加物を合成してつくられていることを意味しているが、具体的にどの食品添加物を使用しているか表示があることは少ない。

「チキンエキス」という調味料は、鶏肉の旨み成分を抽出したもの。明記されていない限り、原材料の鶏肉がどの国で加工されたものなのか、細かい情報は知りようがない。

「乳化剤」は、水と油をなじませるために使用される添加物だ。大豆由来の「大豆レシチン」や、厚労省が「食品に添加する限りでは人体への悪影響はみられない」と発表した「グリセリン脂肪酸エステル」などの合成乳化剤も含まれるが、これも同様に一括表示が可能なため、どの国で加工されたどの物質が入っているのか、見分けることは困難なのだ。

 おいしくて、安心できるからあげを食べるなら、鶏肉、揚げ油、粉に至るまで、すべて国産で揃えることはマスト。衣は市販のからあげ粉を使わなくとも、小麦粉や片栗粉で充分だ。そして何より、新しいきれいな油を使い、揚げたてを食べるのが吉。からあげだけは、手抜きをすると身を亡ぼすかもしれない──。

※女性セブン2021年9月9日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。