美容室にせっかく行ったのに、満足できない仕上がりだった──。自らオーダーした髪型と実際の仕上がりで差が出てしまう経験をしたことはないだろうか。許容できる失敗ならまだしも、致命的なものとなれば人前に出たくなくなるほどダメージは大きい。それは男性でも女性でも同じこと。イメージと現実が異なり、つらい思いをした当事者の声を聞いた。
韓流スターのつもりが幼少期の孫悟飯に…
IT企業に勤める20代男性・Aさんは、いつも行っていたカット2000円台の美容室美容室で、韓流俳優のようなツーブロックマッシュ風の髪型をオーダー。側面は刈り上げ、後頭部はほどよく後丸みがある髪型だが、想定外の仕上がりになったそうだ。
「韓流俳優とは程遠く、もみあげが刈り上げられて、きのこっぽくなりました(笑)。おぼっちゃまヘアーというか、『ドラゴンボール』で言うところの幼少期の孫悟飯みたいな髪型になってしまい、ショックでした。寝てしまったのがいけなったんでしょう。もし起きていれば異変に気が付けていたはずですから。口頭だけでなく、ちゃんと写真も見せれば良かったのか……」(Aさん)
しかし、後悔しても髪型は戻らない。このままでは恥ずかしくて会社に行けないと感じたAさんは、すぐに別の美容室に駆け込み、修正してもらい事なきを得たという。
「その後、僕にとってはいつもより高いカット5000円台の美容室に行って、『いっそ坊主でもいいです』と半泣きで訴えたところ、どうにか修正してもらえました。今思えば、安い美容室で切ってくれているおじさんが、韓流俳優のイメージをわかっているかどうかは怪しかった。値段の問題だけではないのでしょうけど、“○○みたいに”と伝えることの難しさを痛感した事件でした」(Aさん)
想像以上に「80年代アイドルカット」の衝撃
もっとも、画像を持参してオーダーしても失敗することもある。メーカーに勤務する20代女性・Bさんは、ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)に出演していた清野菜名や浜辺美波の「聖子ちゃんカット」に興味を持ったという。
「“聖子ちゃんカット”という名前は聞いたことあるくらいでしたが、『今日俺』をきっかけに、そのかわいさにハマりました。80年代のアイドルのブロマイドを買ってしまうほど、本当に憧れていました」(Bさん)