カード会社から「不正利用の疑い」の連絡が来て
IT企業に勤める30代男性・Bさんは、小学生の息子にクレジットカードを無断で使用され、ゲームに課金されていた。その額はおよそ30万円に上ったという。
「クレジットカード会社から不正利用が疑われる決済があると、連絡がありました。どこでカード情報が流失したたんだと思いましたが、決済履歴とメールから息子が好きなゲームの課金であることがわかりました。まさか犯人が家庭内にいたとは思わなかったので、唖然としました」
Bさんが子どもに尋ねると、あっさりとクレジットカードの無断使用を認めた。子どもに悪びれる様子がなかったことから、単にクレジットカードを盗まれないようする、課金してはダメと怒るだけではいけないと感じたそうだ。
「実は恥ずかしながら、私も小学生の時に親の財布からお金を抜き出したことがありました。最初は100円、次は500円、そして1000円とエスカレート。しまいには罠をかけていた親に犯行現場を目撃されてバレ、親から『親子でも立派な泥棒』だと怒られたのを思い出しました。その時私が泣きながら謝ると、親は『何でお金が欲しかったのか』と聞かれ、説明すると『今度お金が欲しかったら、今みたいに説明しなさいね』と諭されたんですよね。私も親になり、同じように息子に伝えて、信頼関係を築きつつ再発防止に努めていきたいです」(Bさん)
パスワード設定やクレジットカード管理を徹底する同時に、お金の大切さを教えることが何より大切なのだろう。