「メールが使えなくなりますよ」と伝えられるが
電話番号をそのまま使い、格安スマホに乗り換えたい場合は別の手続きが必要になる。前出の石野氏の解説。
「まずは現在使用している携帯会社で『MNP(モバイルナンバーポータビリティ)番号』を取得します。10桁の番号を発行してもらい、新たな携帯会社と契約すればそのまま電話番号が引き継がれます。手続きはインターネットと電話でもできますが、手っ取り早いのは実店舗。『格安スマホに乗り換えるので、MNP番号を発行してほしい』と伝えましょう。その際は、免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要になります」
最近では携帯会社による引き留めはなくなってきたが、前出の山野氏は「“メールが使えなくなりますよ”などと伝えられて不安を覚えることはあるかもしれません。その際は、冷静に使う頻度や相手の数を思い返して考えましょう」と言う。
MNP番号を取得したら、乗り換え先の携帯会社の実店舗かネットで新規申し込みをする。
「申し込みに必要なのはMNP番号のほか、本人確認書類やクレジットカード情報などです。手続きが終わると実店舗はその場で、インターネットなら郵送で新しい『SIMカード』が発行されます。このSIMカードをもともと使っていたスマホ本体に差し込み、ネットや電話で開通手続きをすれば乗り換えが完了します」(山野氏)
携帯電話の見直しを終えたら、さらに使う頻度が減るはずの自宅の固定電話の解約も考えたい。その際は、「116」(NTT東日本、西日本ともに共通)に電話をする。
※週刊ポスト2021年9月17・24日号