利用頻度の高さやポイント、ブランドなどを考慮して残すカードを決め、その他は解約する。
忘れてはならないのが、支払い先の確認だ。
「公共料金などの自動引き落としを別のカードや現金払いに変更する必要があります。これを忘れると、料金未払いで延滞金が発生することも。また、カードについたポイントは解約すると失効するので解約前に景品に交換するか、別のカードに移す方法がないか確認しましょう」(岩田氏)
クレジットカードのポイントは、提携するカード会社のポイントやマイルなどに移行できる。インターネット上で手続きするか、カスタマーセンターに電話して案内を受けて進められる。
一方、クレジットカードをすべて処分すると、「不便を強いられることもある」と岩田氏は言う。
「ある高齢女性から、すべて処分したのち、新たにカードを作ろうとしたら『審査に落ちた』と相談を受けました。クレジットカードは持ちすぎると無駄になりがちですが、重点的に使うカードを決めれば、各種還元が得られる利点があることも忘れずにいましょう」
無駄を省いて集約したい。
※週刊ポスト2021年9月17・24日号