逆にワクチンパスポートがなければ、介護施設に面会に行っても門前払いされるかもしれない。ただし、ワクチン接種をしたからといって、決して安心できないのが現実だ。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんが言う。
「世界に先駆けてワクチン接種を進めてきたイスラエルでは、感染者が大幅に減ったことから、春には接種証明書の『グリーンパス』を提示すれば屋内のコンサートやスポーツイベントへの参加ができるようになった。最終的にはマスク着用義務も撤廃された。ところがその後、デルタ株による感染が急拡大し、死者も急増してしまいました」
コロナ禍での“生活必需品”になるかもしれない、ワクチンパスポート。だが、持っていれば絶対安心とはいかないことを肝に銘じたい。
※女性セブン2021年9月30日・10月7日号