「僕が何か不満を口にすると『誰が食わしてやってると思っているんだ?』とキレる人でした。子供心に、『お前らが勝手に産んだんだろ』と思いましたが、ご飯抜きにされるのは辛いので、黙るしかない。早く大人になって一人暮らしがしたかったです。
ただ、そうした家庭で育った影響なのか、今でも男性と接するのが怖いところがある。友人は女性の方が多いですし、30代になった今も、父親とはどうあるべきものなのかイメージを持てずにいて、自分が父親になることがあれば、子供にどう振る舞うべきなのか、想像できません」(Cさん)
子供時代に親から言われた何気ない言葉が、修復できない傷として残ることもあるようだ。