コロナ禍の自粛生活が続き、普段は我慢していた夫への不満を爆発させる妻は少なくない。特に、お地蔵さんかな?と思うほど、所定の場所(テレビ前のソファなど)から動かない夫の場合、本人に悪い事をしている自覚が無いだけに、孤独にストレスを募らせるケースもあるだろう。こんな困った夫の対処法を紹介する。
妻が世話をするのが当たり前でしょ!
これまでは休日によく発生していたモンスターだったが、コロナ禍で在宅ワークが主流になってからは、平日にも急増。テレビの前のソファやリビングの自分の席に座ったら、トイレに行く以外は動かない。必要なものがある場合は、「悪いけど、お茶をもらえないかな」などと周りを動かす。基本的に低姿勢なうえ、面倒なお願い事はされないので、うっかり要求を聞いてしまうが、度を越せば手間でしかない。
「うちの夫は、休日になるとスマホ片手にソファにデーンと寝そべり、終日その姿勢で過ごしています。あるとき、朝に子供たちと私で出かけ、夕方帰宅したら郵便受けには不在票が。夫がいたはずなのになぜ?と思っていたら、“おれの荷物じゃなかったから。どうせまた呼べば来てくれるだろ”と、朝と同じ姿勢で寝ながら話していて驚きました。コロナ禍で宅配業者のご苦労が増えているのに、荷物を受け取ることすらできないのかと、怒りを感じましたね」(36才・パート)
こういった男性は、ただの面倒くさがり、という場合もあるが、そうではないことも。心理カウンセラーの山脇由貴子さんが話す。
「母親が気が利くタイプで、お願いされる前に先んじて、身の回りの世話をしてくれるような環境で育ってきた可能性が高いです。なんでも人にやってもらうのが当たり前なので、家庭内の些事は、自分がするべき必要はないと考えています。悪気はないのですが、妻が忙しくても、察することも共感もできません。それどころか“妻は好きでやっているんだろう”“妻なんだからこれくらいやって当たり前”くらいに捉えていると考えられます」