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コロナ感染者減少で変化する日常生活 「マスク着用」はどこまで厳格化すべき?

新規感染者が減少するなか日常生活で注意する点は?(イメージ)

新規感染者が減少するなか日常生活で注意する点は?(イメージ)

 10月から緊急事態宣言が「全面解除」となった。その後もコロナ感染者の減少が続いているなか、日常生活は徐々に元通りになっていくのだろうか。

「テレワークをやめて出社する会社員が増える可能性も高いので、都心部では通勤電車の混雑が避けられない。ただ、通勤に関しては、各鉄道会社が換気を徹底していて今までクラスターも発生していないので問題ないでしょう。問題は夜です。酒類の提供がOKとなり、飲酒した乗客が乗り込んできて談笑する可能性がありますので、店が閉店になる夜9時台の電車には注意が必要です」(医師で医療ジャーナリストの森田豊氏)

 海外ではマスクなしの光景が珍しくなくなっているが、日本でもそろそろ散歩の時くらいマスクを外したいと思っている人は多い。名古屋市衛生研究所微生物部長の柴田伸一郎氏が語る。

「街中など人が多いところでは着けたほうがいいと思いますが、歩いていて息苦しい状態になってまで無理をしてマスクをする必要はない。他の人から2m以上の距離を置けば、外しても問題ありません」

 厚労省が6月に発表した「『新しい生活様式』における熱中症予防行動のポイント」でも、屋外で他人と2m以上の距離が取れれば、マスクを外しても良いとしている。

「ストレス解消のためにも、散歩中のマスク着用には柔軟に対応すれば良いと思います」(同前)

 町内会の集まりも久しく開かれていない地域が多いが、宣言解除で復活することは考えられる。

「朝のラジオ体操はクラスター発生の事例を聞きません。地域のお祭りも、『飲酒は控えて順次撤収』など事前に打ち上げのルールを決めておけばリスクを防げます。これからの期間で意識すべきことは、『ハメを外しすぎるな』ということに尽きます。ストレスを溜め込まないように適度にガス抜きしながら、コロナと付き合っていく必要があるでしょう」(同前)

 リスクを知った上で、自由を謳歌したいものである。

※週刊ポスト2021年10月15・22日号

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