敷地面積の違いや品揃えの違い、プライベートブランド(PB)商品のラインアップなど、様々な個性を持ったスーパーマーケットが、しのぎを削る昨今。各スーパーの魅力と最前線を解剖するシリーズ、今回は48店舗を展開する業務用食品スーパーの「アミカ」を紹介する。
「アミカ」の店内に足を踏み入れてまず驚くのが、商品陳列の“美しさ”だ。メーカー名が見やすいようにラベルの向きがそろえられ、店員が随時店内を見回り、抜けた商品ですき間ができないよう奥の商品を前に出したり、補充をしている。安い食材を大量に買える業務用食品スーパーといえば、雑然とした店内イメージがあったが、完全に覆された。
「冷凍食品の品ぞろえには自信があります。数が多いからこそ、お客さまが商品を選びやすいよう、陳列と清掃は常に心がけています」とは、アミカ赤羽西口店店長桜井健博さん(「」内、以下同)だ。
確かに、冷凍コロッケだけでも何十種類もあるので、雑然と並んでいたらどれを選べばいいかわからない。しかし、メーカーや商品名が見やすいよう並べられているだけで、手に取りやすい。
「コロッケや春巻き、餃子といった冷凍総菜も人気が高いですが、アミカの冷凍食品で目玉になっているのは冷凍野菜です。冷凍なので保存がきくためロスが出にくく、最後まで使い切れると好評をいただいております。また、野菜は天候によって値段が変動しやすいですが、冷凍野菜ならいつも同じ価格で手に入るのも魅力です」
安い生鮮食品を大量に買い込んでも、使い切れずに捨ててしまえば意味がない。冷凍であれば大量購入しても傷む心配がないため、経済的だ。また、皮むきや下茹でといった下処理がされているので、調理の時短にもなる。