一方で、あえて“店頭販売”を狙っているというゲームファンもいる。神奈川県在住の男性・Bさん(30代会社員)は、毎朝TSUTAYAを覗くのが習慣になっている。
「以前、SNSで“TSUTAYAでゲリラ的にPS5を店頭販売していた”という投稿を見たことがあって、それ以来、毎朝出社前に自宅の最寄駅前のTSUTAYAと会社の近くにある大規模なTSUTAYAのゲームコーナーを覗くことにしています。現時点ではまだ売っていたことはないのですが、いつか買えるんじゃないかと淡い期待を抱いて……」(Bさん)
ディスクドライブを搭載した通常モデルのPS5の希望小売価格は5万4978円、ディスクドライブなしの「デジタル・エディション」は4万3978円だ。フリマサイトなどでは、高額での出品も多い。前出・藤井氏が語る。
「転売を防止するために、各オンラインショップでは過去に購入履歴がある人のみに販売したり、ショップの会員カードが必要だったりといった形で、購入資格のハードルを高くしています。しかし、フリマサイトなどでは、転売目的の出品がまだまだ見受けられる状態。通常モデルのPS5であれば、8万円台後半から10万円くらい、デジタル・エディションなら7万円から8万円くらいの価格となっています。この価格からも、いかにPS5が品薄であるかがうかがえます。また、PS5の品薄状態は、2022年になっても解消されないと予測されており、この状況は簡単に変わらないでしょう。
一方で、『Nintendo Switch(有機ELモデル)』も当分は品薄状態となりそうですが、同じソフトがプレイできる旧モデルの『Nintendo Switch』や『Nintendo Switch Lite』も購入可能ということで、PS5に比べて早い段階で品薄が解消されるのではないかと予測できます」
新しいハードが登場するのはゲームファンにとって歓迎すべきことだろうが、手に入らないければ意味がない。ゲームファンの懊悩はまだまだ続きそうだ。