家計

親の遺品が高値で売れる例も 文具、農具、優勝カップ、人形、金歯まで

 万年筆のペン先に金が使われていて、貴金属としての価値がある可能性もあるので要確認だ。

 ほかにはこんな実例もある。都内に住む50代男性のB氏が語る。

「農業を営んでいた父の死後、実家の倉庫を整理していたら、昔使っていた農具や竹のザルなどがゴロゴロ出てきました。

 ゴミとして処理するにも面倒なので、ダメ元でリサイクルショップに連絡したら、“古民家風のインテリアに使うので、人気がありますよ”との返事があって、状態が良い臼は2万円で売れました。処分にはお金がかかると思っていただけに嬉しい誤算でした」

 買取価格比較サイトを運営するウリドキ社長の木暮康雄氏が言う。

「雛人形や五月人形なども、出張買取で高値で売れるケースがあります。また、ご年輩の方だと記念硬貨のコレクションを残されている人も多い。これらはプレミアがついて高値になっている物もあります。

 それぞれの分野に価値を査定できる専門の業者があるので、そこで見てもらうほうが高い値段がつくでしょう」

 逆に専門知識のない店では、“二束三文”に見られてしまうこともあるから要注意だ。

※週刊ポスト2021年11月5日号

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