スマートフォンを買い替えた時、それまで使用してきた古い端末をどう扱っているだろうか。壊れていなければ、新機種購入時の下取り利用、あるいは家族に譲ることも考えられるが、用途を限定した専用端末として活用する人たちもいるようだ。実際に有効活用しているユーザーの声から、古いスマホのその後の活躍に迫った。
車にはドラレコスマホ、自宅には見守りスマホ
「これまで何台もスマホを替えてきましたけど、家に眠ったままではもったいないと思って、活用法を考えたのが始まりでした」
そう明かすのはメーカーに勤める40代・男性Aさんだ。これまで約2年毎にスマホを新機種に買い替えてきたため、あまり消耗していないスマホが手元に何台もあった。どうにか有効活用できないかを考え、まず思いついたのがドライブレコーダーの代用だった。
「安物のドライブレコーダーの調子が悪くなって、試しに4年くらいの前のスマホで代用しました。スマホホルダーとmicroSDカードを買い、専用アプリをインストールしただけで、ドライブレコーダー化できました。フロントガラスのバックミラー付近に装着しましたが、スマホのカメラ機能でも十分撮影できますね。その場で見たい時にスマホは便利ですし、頻繁には車には乗らない私にはちょうど良いと思いました。広角レンズを買って、より広範囲を撮影できるようにカスタマイズする予定です」(Aさん)
別の古いスマホは、外出時に愛猫がどう過ごしているか気になったことから、“見守り専用機”として利用しているそうだ。
「昨年から在宅勤務が続いていましたが、9月末に緊急事態宣言が明けてからは週2で出社しています。ずっと一緒だった猫が気になってしまい、100円ショップでスタンドを買い、見守りアプリをインストール。メインのスマホから自宅の様子を見られるように設定しました」(Aさん)
メインではないからこそ雑に使える?
エンタメ専用機として活用している人もいる。IT企業に勤める20代男性・Bさんだ。メインで使うスマホをできるだけ消耗させないために、サブ機を何台も使っているという。所有する3台の古いスマホのうち、1台はお風呂場での動画視聴用だそうだ。
「最近のスマホはほとんど防水に対応しているとはいえ、もしものことを考えると不安。そこで雑に使っても大丈夫な古いスマホを風呂専用として使っています。風呂専用なので、充電する以外はずっと風呂場に置いています(笑)。サブスクの動画やテレビを見ています。リラックスタイムのお供として最適ですね」(Bさん)