牛丼チェーンの吉野家が10月29日15時から、主力メニューである「牛丼」の価格を変更。並盛は387円(税込み、店内提供、以下同)から426円となり、39円の値上げとなった。安さに魅力を感じていたファンの間では波紋が広がっているが、一方で、400円以下におさまるチェーン店グルメはまだまだある。それらを紹介しよう。
今回の吉野家の値上げについて、外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう説明する。
「吉野家では、米国・カナダ産の牛肉を使用していますが、昨今の輸入牛肉の価格高騰や原油高によって、これまでと同じ値段での原材料調達が難しくなったということです。9月には松屋の『牛めし』もリニューアルするとともに60円値上げされており、牛丼チェーンとしてはこれまで通りの価格帯で商品を提供するのが難しくなっている状況だと言えます。他の牛丼チェーンについても、価格改定の波が押し寄せる可能性はあるでしょう」
今回の吉野家の値上げに対して、SNSでは〈昼食に400円超えるのはかなり痛い〉〈ついに牛丼並盛り400円の壁を超えてしまったのか…〉〈やっぱ並盛で400円超えは高く感じてしまうなあ〉など、並盛で400円を超えてしまったことにショックを受けている声も多い。
「そもそも吉野家の牛丼は、かつて400円で販売されていた時期もありましたが、一時期は280円という時代もあり、現在の価格を『高い』と感じる人が多いのも仕方ないことかもしれません。とはいえ400円台、ワンコインで食事ができるというのは、まだまだリーズナブルであることは確かだと思います」(小浦氏、以下同)
牛丼チェーン、うどんチェーンは?
吉野家の牛丼並盛は400円を超えたが、そのほかの外食チェーンで、400円以下で食べられるメニューを見てみることにする。サイドメニュー、朝定食などの時間限定メニューなどは省き、その商品ひとつで食事として成立するメニューをピックアップ。また、丼ものなどは“並盛”に限ってセレクトした。
まずは、牛丼チェーンから。「松屋」では『牛めし』並盛が380円で販売されているが、カレーや定食系はすべて400円超えとなっている。「すき家」では『牛丼』並盛が350円、『豚丼』並盛が380円。また『とりそぼろ丼』並盛が390円だ。また、牛丼は400円以上となった「吉野家」だが、『豚丼』並盛は387円で、400円以下をキープしている。