子どもの「はじめてのおつかい」では、ちゃんとお店に行けるのか、お願いしたモノを買えるのか、お釣りをちゃんともらえるのか……など、至るところに“事件”のタネが潜んでいる。だが、大人のおつかいでもハプニングは起こるもの。夫婦間で、親子間で、そして職場の上司と部下間など、様々なシーンでの失敗エピソードを聞いてみた。
「安いモノを買ってきて」と言っても…
「バターとマーガリンを間違えるくらいはまだ可愛いものでしたが……。おつかいのミスが絶えないのは、うちの夫だけでしょうか」
そう嘆くのは人材紹介会社に勤務する30代女性・Aさんだ。買う物を間違えるよりある意味厄介なことがあるそうだ。
「なぜか、ちょっと高いモノを買って来るクセがあるんですよね。例えば、『卵と牛乳を買ってきて。銘柄はこだわらないので、安いモノ』とお願いしたのに、いつも買っているのよりかなり高いモノを買ってきたりするんです。ティッシュ、ソーセージ、チーズなんかもその傾向がありました。夫は『こっちの方が良さそうじゃん』と気に留めないのですが、私は無駄にお金を使わなくても……と思ってしまいます」(Aさん)
そうしたAさんの思いが通じたのか、夫は「値引き商品」を選んで買ってくるようになったという。だが、そこにも落とし穴が待っていた。
「嬉しそうに値引きシールが付いた肉を買ってきたことがあって、ついに改心してくれたかと思いましたが、そもそも高いものが値引きになったもので、安くなっていてもいつも買っているモノより高い……。
さらには、『値引きだったから』といって過剰な量を買ってくるのがさらに厄介です。保存できるモノなんかだったらまだいいのですが、『そんなに食べないでしょ』っていう。今は、買い物を頼む時は普段買っている商品のパッケージの写真をLINEで送るようにしているほか、『買う前に何をどれだけ買うかきちんと報告するように』というルールも決めました」(Aさん)