例のコートを着てエレベーターに乗っている時、「そのコート、かなり高いよね?」と声をかけられという。フリマアプリを使って購入したことを伝えると、「この社宅でこんな高いコート着れる人がいるのかと思って驚いちゃった。フリマアプリなら半値以下で手に入るもんね」と、見下したような表情で言われたそうだ。
「うちは最近、この社宅に越してきたばかりなんですが、いじわるに感じる言動は日常茶飯事で気が滅入っています。ですが、社宅という特性上、接触を避けるのは難しい……。
フリマアプリでコートを買ったことを話してからは、私のことを“フリマママ”と呼んでくるようになりました。ブランドロゴが入った子供服を着せていると、『これもフリマアプリ?』と聞いてきたり、コンビニに発送に行く姿を目撃されると、『またフリマアプリ?』と、首を突っ込んでくるので、鬱陶しいと感じています。フリマアプリで安くいいものを手に入れようと考えるのは、そんなに恥ずかしいことなのでしょうか……」
あまりのしつこさに、一時期はフリマアプリの利用をやめようと思ったこともあったものの、今はこのことをバネに貯金をして戸建て住宅を購入する計画を立てているそうだ。ちあきさんは、「節約しながら目標達成に向かっていけるのは楽しいですね」と、話していた。
店舗で説明などのサービスを受けながら定価で購入するのが好きな人もいれば、フリマアプリを活用して定価以下でお値打ちものを手に入れることに喜びを感じる人もいるだろう。社宅という、人間関係が密になりがちな場だからこそ、他人への干渉は慎重にしたほうがよさそうだ。