家計

老後に備える「50代貯金ゼロ」のマネー術 住まいは、年金はどうする?

 老後マネーを考えるうえでは、年金をどう受給するかも大きなポイントだ。前述の通り50才から年100万円を貯められれば、65才で貯金は1500万円になる。

「私なら、65才の時点で、まだまだ働き続けられるほど元気で、年金を受給せずにやっていけそうなら、受給開始を75才まで繰り下げ、年金受給額を2倍近くに増やして受け取ると思います。ちなみに私は自営業なので、厚生年金より給付額が少ない国民年金です。そのため、“自分年金”で備えています。国民年金に月額400円を上乗せできる『付加保険料』を払い、将来もらえる年金を増やしています。さらに、『iDeCo』と自営業者が加入できる『小規模企業共済』を活用し、それぞれ限度額いっぱい(合計年間165万6000円)積み立てています。すべて全額所得控除になるので、節税にもなります」

【プロフィール】
風呂内亜矢さん/ファイナンシャルプランナー。マンション販売会社勤務を経て、2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立。新著は『「定年」からでも間に合う老後の資産運用』(講談社)。

取材・文/桜田容子

※女性セブン2021年12月9日号

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