手取りの3割は貯金
丸山さんは、具体的な貯蓄方法をこう明かす。
「家電などの買い替え費用や冠婚葬祭といった臨時出費として、まずは50万円貯めることを目標に、手取り収入のうちの3割は貯金や運用に回したいですね」
残りの収入はどう使っていくのか。支出の面でも「私なら節約を続行する」と丸山さん。
「手取り収入のうち貯金は3割、家賃は2割以下、残り5割で生活します」
さらに子供が独立したら住まいを変えて家賃を削り、食費ももっと削るという。
「ひとり暮らしになるわけですから、子供に食べさせるときよりも食材へのこだわりもなくなると思います。みそ汁をインスタントにするとか、自炊とレトルトを組み合わせれば、いまより削れると思います」
働いていれば、貯金はできる。だからといって無理は禁物だ。50代は体を壊しやすい年代でもある。勤労の土台となる健康寿命を延ばすことも念頭に入れつつ、貯金のラストスパートを走り抜きたい。
【プロフィール】
丸山晴美さん/節約アドバイザー。旅行会社勤務などを経て2001年に節約アドバイザーとして独立。同年、ファイナンシャルプランナーを取得。近著に『節約家計ノート2022』(東京新聞出版)がある。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2021年12月9日号