銀行口座からの自動引き落としとなる「純金積立」は、初心者でも気軽に始められる。
「毎月の購入金額を決めて購入します。積立金は3000円以上、1000円単位が一般的です。値下がりしたら多く仕込めて、値上がりすると量が少なくなって高値づかみを妨げる。相場を気にせず積み立てられるので、初心者でも手が出しやすい。また、金の値が一時的に下がった時は毎月の定額とは別建ての資金で買い増す『スポット購入』もできます」(亀井氏)
金の現物そのものではなく、運用の成果が金価格に連動するよう設定された「金ETF(上場投資信託)」を購入するのも一手だ。
「証券口座があれば購入でき、5000円ほどの小口から始められます。ネット証券なら手数料がかからない場合もあるので、コストを抑えて金を買いたい人にお勧めです」(亀井氏)
金ETFは通常の投資信託のように売買でき、「盗難される心配がない」というメリットもある。
危機の時代を乗り切るための老後資産形成にあたり、リスク分散先の一つとして検討してみたい。
※週刊ポスト2021年12月17日号