唐揚げと相性抜群の大ヒット商品が『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』。缶詰のようにプルタブを引くと広い飲み口が現れ、同時にモコモコとビールの泡がふくらむインパクトがウケて、一時は品薄になるほどだった。
閉塞感に包まれる中で、刺激を得る方法は「食」くらいしかない。「外出できなくても、家ではつくれない強烈なインパクトと味を、確実に味わいたい」という、消費者のわがままに応えてのブームなのだ。
輸入食品などを取り扱うカルディコーヒーファームでも、自宅での食事に「体験」を添える商品が話題を集めた。食パンなどに塗ってトースターで焼くだけで焼きたてのカレーパンのような味わいが楽しめる『ぬって焼いたらカレーパン』や、料理に使うだけでなくおかずにもなるとSNSでバズった『うにバター』など、インパクトのある商品が次々とヒットした。
「2021年は、ひとりで近所のファミレスに行って豪華なパフェを注文する、という人も多く見られました。大人数での飲食ができないため、どうせひとりで食べるなら、これまでより少し高くておいしいものを食べよう、という傾向が強かった」
※女性セブン2022年1月1日号