缶ビールといえば普通はプルトップを倒し、その小さな穴からゴクゴクと飲むものだが、4月6日にコンビニで先行発売されたアサヒビールの「スーパードライ」の新商品「生ジョッキ缶」はその概念を覆す商品となっている。缶の蓋をパカッと全開すると泡が盛り上がってくる。アサヒビールは8日に、販売数量が想定を上回り、コンビニ先行販売の出荷を一時停止したと発表するなど、早くもその人気は沸騰している。なお、スーパーなどでは20日の発売を予定しているという。
この「生ジョッキ缶」、実際に飲んでみたビール党はどんな感想を持っているのか。先行発売された日から「毎日飲んでいる」というネットニュース編集者・中川淳一郎氏が、その楽しみ方をレポートする。
* * *
出荷停止ですって? えっ? でも私がよく行っている佐賀県唐津市のコンビニではまだ店外にドカーンとポスターが貼ってあり、入り口入ってすぐ右側の棚(本来ホット飲料を置く場所)と、酒類の冷蔵庫のところにもドカーンと大量に陳列していました。
さて、家に帰って飲んでみますか。缶の注意書きには「温度によって泡立ちが変わります。」とあります。「飲み頃温度は4℃~8℃です。*冷蔵庫で冷やしてお飲みください。12℃以上は、ふきこぼれ注意!」、そして「泡をもっと楽しみたい!と思ったら。缶を手で包むと泡が出やすくなります!」の注意書きもあります。さらには、上記注意書きの再注意までシールに書いてあります。
〈冷蔵室で冷やしてお飲みください。12℃以上は、ふきこぼれ注意!〉
2回も注意するだけに、この点が大事なのでしょう。さてと、冷えた生ジョッキ缶を買って自宅に帰り、つまみを作る10分ほどの間は自宅冷蔵庫で冷やし、いざ蓋をパッカーンと開けました。するとすぐに泡が少しずつ形成されていきます。おおっ、すごい! そして、これ以上放置すると中身がこぼれてしまう! という時にズズズッと飲んでみました。