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有線、無線、骨伝導…「理想のイヤフォン」に出会えない人たちの試行錯誤

イヤフォンは使用してみないと合うか合わないかわからないことも多い(イメージ)

イヤフォンは使用してみないと合うか合わないかわからないことも多い(イメージ)

 通勤・通学時、スポーツ時、在宅勤務やオンライン講義など、生活のさまざまなシーンで利用される「イヤフォン」。コロナ禍以降、使用頻度や装着時間が増えたという人も少なくないだろう。そんな身近な存在であるイヤフォンだからこそ、有線と無線の違いはもちろんのこと、形状や装着感など、さまざまな要素で好みは分かれるようだ。ユーザーたちの声からは、実際に使用してみないとわからない、「イヤフォン選びの難しさ」が浮かび上がってきた。

カナル型イヤフォンを長時間使っていたら…

「耳栓みたいに耳の奥に入れるタイプのイヤフォンが私にはどうも合わなくて……。結局、昔ながらのオープンタイプのものが好きですね」

 そうイヤフォン事情を明かすのは、メーカーに勤める30代・女性Aさんだ。現在、耳の入り口部分に引っ掛けるように装着するインナーイヤー型を使用中だが、つい最近までは耳栓に似たイヤーピースを耳の奥に入れるカナル型イヤフォンを使っていた。

「コロナでオンライン会議が増えたので、より聞きやすく集中できるように、遮音性が高いという耳栓型のイヤフォンを買ってみたんです。声が聞きやすくなった気がするし、プライベートでもより動画や音楽に没頭できたので、何でこんないいものを買わなかったのかと最初は思っていました」(Aさん)

 だが、使い続けることで、徐々に違和感やデメリットも見えてきたという。

「長時間使用すると耳が痛くなることが多くなりました。イヤーピースもよく外れるし、片方だけなくしてしまうこともあった。そうしたちょっとしたトラブルが続いて、耳栓型のイヤフォンの評価が私の中で急落。ワイヤレスのものも考えましたが、充電を気にするのが嫌なので、私には有線かつオープン型イヤフォンが合っていたんだと実感しました。でもトレンドがカナル型なのか、オープン型って数が少ないんですよね」(Aさん)

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