外では落とさないよう気をつけていたが…
コードを気にしなくて済むワイヤレスイヤフォンも人気だが、思わぬトラブルに見舞われた人もいる。IT企業に勤める20代男性・Bさんは、もともとイヤフォンは有線派だったが、外出用に左右が独立した完全ワイヤレスイヤフォンを購入した。当初は快適そのものだったという。
「眼鏡とマスクを装着して、さらに有線イヤフォンだと、コードがマスクの紐に絡まったり、イヤフォン外すとマスクも眼鏡もズレたり、マスクを外すと今度は眼鏡とイヤフォンがとれるといった連鎖に悩まされていました。そうしたことから、完全ワイヤレスイヤフォンを買いました。数万円する高い買い物でしたが、混線問題を解消できたしスタイリッシュさに満足していました」(Bさん)
購入したイヤフォンは、基本的に外出時のみ使用していたというBさん。帰宅した時に悲劇に見舞われた。
「完全ワイヤレスはなくしたり、落としたりすることが多いと聞き、外出時、電車の中や歩いている時は気を付けていたんですが、帰宅してトイレに入った時のこと。用を足して水を流した際に、片方のイヤフォンがぽろっと取れ、水に流れていきました。まさか、こんな形で数万円が水の泡になるとは……。普通に落とすよりショックで、悲劇を繰り返さないために、ネットでイヤフォンの左右が分離していないネックバンド型のワイヤレスイヤフォンを購入しました」(Bさん)
ノイズキャンセリングと骨伝導の“二刀流”に
複数のイヤフォンを使い分ける人もいる。人材紹介会社に勤める40代女性・Cさんは、周囲の騒音を軽減させるノイズキャンセリング機能が付いたイヤフォンを愛用していたが、現在は骨伝導イヤフォンも併用しているという。
「騒音を消してくれるノイズキャンセリング機能は、重宝しています。出社時には電車の走行音を軽減してくれるし、在宅勤務中の家族がいる環境では、外の音が普通に聞こえることのメリットを感じます。
一方、骨伝導イヤフォンなら、家で音楽を聴いている時に家族に話しかけられても声がはっきり聞こえるのでスムーズに会話できる。インターフォンの音も聞こえます。外出時もお店の会計の時にいちいちイヤフォンを外さないで済むので、便利です」(Cさん)
一見するとメリットだらけに思える骨伝導イヤフォンだが、デメリットを感じることもあったという。