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上司に「トイレに行きます」申告も 入社して後悔した職場の謎ルールの数々

誕生日は他の人におごらなければならない

 お金にまつわることで苦しんだ人もいる。メーカーに勤める40代女性・会社員Bさは、何社か転職した中で、謎ルールに遭遇した。

「月額1000円、皆で食べるおやつや飲み物代を払う必要がありました。食べていいと言われても、私は仕事中あまり飲食しないので、不公平感がぬぐえません。また有給休暇、もしくは体調不良で休んだら、出勤時には菓子折りやお土産を持参するのが暗黙のルールでした。迷惑をかけたからそのお返しという理屈らしいですが、もやもやしました」(Bさん)

 誕生日にまつわる独自の決まり事がある企業もあった。あくまで部署内ルールだったが、Bさんにとっては厄介な制度だったそうだ。

「誕生月が近づいてくると憂鬱でした。誕生日の人は、おごられるのではなく、“おごらないといけない”ルールがあったんです。当時の上司が決めたことで、『誕生日はみんなへ感謝を伝える日だから』というなんだかよくわからない理屈からでした。みんな等しく誕生日がやってくるから平等とのことでしたが、私は誕生日を迎える前に退職しました」(Bさん)

「女性の一人暮らしは非推奨」という企業も

 時代錯誤なルールがある企業に遭遇した人もいる。専門商社に勤務する30代男性・Cさんは、前の職場での謎ルールを語る。

「皆に向かって、『おはようございます』を大声で言わなくてならないルールがありました。個別に挨拶はダメで、1フロア全体に響き渡る大声ではっきりと言わないとダメなんです。声が小さいと怒られて、ベテラン社員が満足するまでやり直し。社長がオフィスに入って来た時は、仕事を中断して立ち上がり、社長が座るまで立っているルールもありました」(Cさん)

 驚くべきルールはまだまだあった。一番、驚いたのは「女性の一人暮らしは非推奨」ということだった。

「女性の一人暮らしは危ない。男性からの誘惑も多いので業務に悪影響をもたらすこともある。そのため実家から通うことが望ましい、とのことでしたが、住宅手当を節約したいだけなんじゃないか、とも邪推してしまいました」(Cさん)

 理不尽な校則が取り上げられることも多いが、企業にも理不尽なルール存在するようだ。

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