今年のクリスマスの過ごし方を尋ねたウェブアンケートによると、「自宅でゆっくり楽しむ」「家で少し贅沢な食事をする」などの回答が目立つという。日本国内の新型コロナ新規感染者数は低いままだが、イギリスなど諸外国ではオミクロン株の感染が急増しており、やはり大きなトレンドとして自宅でのクリスマスを選択する人が多いのかもしれない。そうした中で、自宅で使うクリスマス用ケーキをめぐりママ友と話がこじれたという20代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。
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夫と4歳と1歳の子を持つ都内在住の専業主婦、りかさん(仮名・29歳)は、ママ友とのクリスマスケーキをめぐる話題で嫌な思いをしたという。
「同じ住宅街に住むママ友たちとクリスマスケーキの話をしました。私はお菓子作りが苦手なので、スーパーマーケットで買えるクリスマスケーキを予約した旨を伝えたら、ママ友・Aさんが『1年に1度なのに? 簡単に済ませすぎでしょー』と、クスクス笑ってきたんです」
りかさんの話によると、Aさんは住宅街の中でも一番大きな土地を所有し、有名ハウスメーカーで家を建てるなど、何かと目立つ存在だという。以前から人を不快にさせるようなことをよく言うので、出来るだけ関わらないようにしていたものの、「子供が同じ幼稚園に通い始めたことがきっかけで、そうもいかなくなってしまった」とりかさんは嘆いていた。
「Aさんが予約したのは有名パティシエが監修するクリスマスケーキでした。価格は1万円近い高級品。我が家は絶対手が届かないと思いました。
しかも、その場にいた別のママ友・Bさんの手作りクリスマスケーキに対しては、『原料高騰してるんでしょ? 手間もかかるのにすごいなぁ』と、見下した発言をしたり、地元で人気の洋菓子屋さんで予約したCさんには、『ネット予約とかなさそう。時間がないと予約無理無理ー!』と、呆れた顔で話していました。私たちは3人で顔を見合わせて苦笑い……本当に嫌な時間でした」
りかさんとしては早くその場から立ち去りたかったが、Bさんが「通販で買うと冷凍で到着するんでしょ? 美味しく解凍するの大変そう……」と、チクリと言ってしまったという。案の定、Aさんは過剰に反応。事は大きくなってしまったそうだ。