「動画を見ながらでも打てる」
実際に“ジャグラーしか打たない”と話すパチスロファンにその魅力について話を聞いた。都内に住む会社員・Aさん(20代女性)はこう話す。
「ジャグラーは何も考えないで打てるからいいんです。ちょっと運試しをしたいな、くらいの気持ちでフラッとホールに行って、打っています。設定なんかもほとんど気にしません。仕事帰りに15分くらいちょっとだけ打つ、みたいな楽しみ方ができるのもありがたいです」
演出などがほとんどないこともジャグラーの魅力だという。神奈川県に住む会社員・Bさん(40代男性)は言う。
「最近の新しい機種を打っていると、液晶演出は派手だし、ジャギンジャギンと音もうるさいしで、目も耳も疲れちゃうんです。自分の台が当たっているときにうるさいのはまだいいとしても、隣の台の音のせいで、耳がおかしくなってしまいそうなときもあります。
その点ジャグラーは静かだし、目押しもほとんどいらないので、目も疲れないし、本当にラク。年齢を重ねたことで、余計にジャグラーが快適に感じられるようになってきました」
“時間を有効に使う”ためにジャグラーを打つというパチスロファンも。都内に住むフリーター・Cさん(20代男性)が明かす。
「ジャグラーは基本的に“設定狙い”で打ちますね。昼過ぎから夕方くらいにホールに行って、設定が良さそうな台を探して打つ、という感じ。で、ジャグラーは、大当たりを引くまで何も考えずにただ回し続ければいい。ほかの台なら演出などをちゃんとチェックしなければいけないけど、ジャグラーはその必要がない。だから、ジャグラーに関しては、基本的にスマホでYouTubeなどを見ながら打っています。スロットを打ちながらほかのことができるのはジャグラーだけ(笑)。時間を有効に使えるのは助かります」
シンプルであるがゆえ、時代に流されない側面があるようだ。
「現時点では“人気機種”と呼べるほどの6号機は登場しておらず、ホールも2月以降、どんな機種を設置していくのか、とても悩んでいると思います。そんななかで、ジャグラーは間違いなく固定ファンもいるし、新規ユーザーに対するハードルも低い。今後、ホールにおけるジャグラーの存在感がより高まっていくのではないでしょうか」(藤井氏)
はたして、5号機完全撤去後のパチスロ業界は、どうなるのか。