「丸亀製麺は値上げを繰り返しているとはいえ、かなり頑張っているほうだとも言えるでしょう。『釜揚げうどん(並)』については、2015年3月に280円から290円に値上げされて以来、約7年にわたって同じ価格を保っているのは単純に凄いと思います。
そもそも、客単価の安いファストフードが現在の原材料価格や運輸費の高騰に対応するのは簡単なことではなく、どこも値上げは避けられない状況です。もしこのまま安い価格で商品を提供するとなると、人件費などを削減することになり、サービスの低下につながりかねない。結果、消費者からの信頼を失ってしまうようなことは、避けたいところでしょう。今後も上手く価格調整を続けていくのではないでしょうか」
いかにして値上げを断行していくかに工夫が必要となっているファストフード業界。消費者側もそういった事情を把握し、受け入れていく時代なのかもしれない。