2022年1月は、パチンコ・パチスロ業界にとっての大きなターニングポイントとなる。パチンコのCR機、パチスロの5号機と呼ばれる旧規則機が、2022年1月31日をもって完全撤去となるのだ。はたしてどのような影響があるのだろうか。
パチンコ業界に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう説明する。
「パチンコ機、パチスロ機の出玉性能に関するルールの変更に伴い、この1月いっぱいで旧ルールのもとに発表された機種が設置できなくなります。その“旧規則機”にあたるのが、パチンコのCR機とパチスロの5号機です。パチンコの場合、“P機”と呼ばれる“新規則機”のなかにも出玉の爆発力がある機種もあり、CR機がなくなってもあまり影響はないと言われています。一方、パチスロの新規則機となる6号機については、5号機に比べてかなり出玉の爆発力が抑えられており、5号機の撤去によるパチスロユーザーの減少が懸念されています」
設置期間は残りわずかとなっているパチスロの5号機。この機を逃すと、もう一生5号機を打てないということで、いまのうちに5号機を堪能するパチスロファンも少なくないようだ。
神奈川県に住む30代の男性会社員・西崎さん(仮名・以下同)は、昨年末から今年にかけて、ずっと5号機ばかりを打っているという。
「パチスロにハマったのは10年前くらい。ずっと楽しく打ってきた5号機なので、最後の最後まで楽しみ尽くしたいと思って、ここ1か月くらいは暇さえあれば、5号機を打っています」(西崎さん)
そんな西崎さんに、ここ最近の“収支”について聞いた。
「正直、負けまくっています。いま私がよく打っている5号機は『SLOT魔法少女まどか☆マギカ2』や『押忍!番長3』なんですが、この1か月くらいほぼ毎日打っていて、そのなかでまともに勝ったのは5回くらいじゃないかな。もう負けすぎていて、収支も計算していませんが、平均して1日1万円から2万円くらいは負けていると思いますよ。1か月トータルで少なくとも20万円は負けているはず。“打ち納め”ということで、負けを覚悟して打っています」(西崎さん)
5号機の完全撤去を間近に控えて、6号機のシマは閑古鳥が鳴いているが、5号機には客がついているというホールも少なくないようだ。藤井氏はこう話す。