キャリア

コロナ禍で再就職に成功した女性3人「こうしてより良い仕事に就きました」

求人応募エントリー時の書類作成のポイント

求人応募エントリー時の書類作成のポイント

 もう1つの仕事は、県が開催していた在宅ワークフェアに参加し、自分の作品集を企業に直接見せてゲットした。

「倉庫の仕事は稼働時間が短いので、デザインの勉強と仕事の時間を確保するにはとても好都合。何せ、両立しやすさで選びましたからね」

 日々スキルを磨きつつ、求人に目を光らせていると、いざ目当ての求人を見つけた際すぐに食らいつけるようだ。

「介護の資格があれば仕事には困りません」

 沢本百合さん(仮名・54才)は父母、夫、息子の5人家族。大学卒業後、介護職として高齢者デイサービスで7年間働き、結婚・出産を経て有料老人ホームで正社員として14年勤務した。管理職を経験するも、親の介護で退職し、現在は老人ホームの営業職に従事している。

 沢本さんは、介護福祉士、社会福祉主事、社会福祉士、介護支援専門員など介護や福祉に関する資格を多数取得し、現場でのキャリアも20年以上ある。しかし、コロナ禍で母親の認知症が悪化したことから、正社員を辞めて介護に専念。2021年1月からは介護と両立できそうなパート勤務に舵を切った。

「私は就職直前にバブルが弾けた世代。通訳の仕事に就く予定が反故になりました。そこで、当時新しくできた旧ホームヘルパー3級を取得。その後も就職先で介護系の資格を一通り取らせてもらいました」(沢本さん・以下同)

 資格のおかげで、失業中も時給2000円の単発の介護業務や、介護保険の認定調査を請け負うなど、仕事が完全に途切れたことはなかったという。そしていまは、高齢者施設の情報誌を配りながら、施設を紹介する仕事に就いた。

「1日6時間勤務なので、介護とも両立できて生活が充実しています。私がまた生き生きし出したせいか、母の調子もよくなってきたようです」

 資格はやはり、身を助ける。

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