コロナ禍で雇い止めに。その間も勉強を続けた
母と2人の子供と暮らす水野さやさん(仮名・42才)は、出産を機に正社員を辞め、食品の卸業や医療事務などでパート勤務をしてきた。コロナ禍で仕事がなくなるが、その間にウェブデザインの勉強をし、現在は在宅ワーク中。
水野さんは2020年6月まで、パート雇用で事務の仕事をしていた。しかし、コロナ禍で仕事が激減。職場からステイホームを命じられ、職場に戻れるかわからない日が続いた。
「不安になっていた折、母校の同窓会の冊子で事務職募集を見つけ、応募しました。前職でイラストレーターなどのソフトを使ってチラシを作っていた経験をアピールし、1日5時間×週3日のパートに採用してもらえました」(水野さん・以下同)
時給は1100円だったが、短時間勤務のため月収は8万円程度。これでは子供を育てられないと、前出のキャリア・マムで行われている無料の在宅就業プログラムを受講。いまはその経験を生かし、勉強を続けながら、在宅ワークの仕事を請け負い始めている。
「手書き文字や食卓の画像といった素材をAI用に提供したり、パンフレットを作成したりと、幅広くチャレンジしています。前職にはいまだ戻れないので、今後も何があってもいいよう、スキルは磨き続けようと思っています」
失業期間をどう使うかが、その後の再就職の鍵になる。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2022年2月3日号