しかし、それ以上に、中国人ではありえない愛すべき“ボケ”を中国の若者たちは高く評価した。こういう“わかりやすく、ほのぼのとした笑い”に飢えていることの方が、今回の“バズり”の要因としては大きいように思う。
個人的な印象ではあるが、中国の知人たちはミスター・ビーンや、志村けんのコント、それも現在では放送できないような内容のものを特に面白がっていた。今回の件は、中国人の笑いのツボをうまく捉えたということであろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(https://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も発信中。