お金に関する行動には、さまざまな“心理”が働いているという。行動経済学に詳しいマーケティング&ブランディングディレクターの橋本之克さんが、貯金の習慣がないという女性セブンの名物ライター「オバ記者」こと野原広子さん(64才)に、生活費や貯金に関ついてレクチャーする。【全4回の第4回。第1回 第2回 第3回を読む】
橋本さん:生活費と貯金に関する質問です。野原さんの生活を心配するかたから、こう言われたらどう思いますか?
【Q6】月収の2割を毎月、貯金してください
オバ記者:2割って大きいよね。20万円の月収でも4万円でしょ。4万円あればあれもこれもできるって思っちゃうから、厳しいなぁ。
橋本さん:では、これなら?
【Q7】月収の8割で毎月、生活してください
オバ記者:8割でOKというなら、たいがいのお金は使える印象よね。そう言われたら「がんばってみます」と答えそう。その前にもっと稼がないとだけど。
前向きな言葉や気持ちで行動が変わる
橋本さん:同じ内容でも、提示の仕方や焦点の当て方で判断や選択が変わることがありますが、これを「フレーミング効果」といいます。毎月の収入から2割を貯金しなさいと言われると無理だと思うけど、8割で生活しなさいと言われるとできるかもしれない、やってみようと前向きになれる。
オバ記者:数字の大きさって大事。