「たとえば、『コカ・コーラ』の1.5リットルペットを例にとると、販売チャネルによって実売価格にかなりギャップがあります。スーパーの『コカ・コーラ』1.5リットルは、コンビニや自動販売機で販売されている500mlの『コカ・コーラ』よりやや高いくらい。“コンビニのペットボトル製品が高い”と見ることもできますが、スーパーで販売価格が“かなり安い”のも間違いないでしょう。
仮に180円から5%上乗せされたとしても、値上げ幅は10円に満たない。“スーパーのコカ・コーラはそもそも安い”という感覚があるので、10円程度の値上げであれば消費者心理への影響もそこまで大きくはないと思います」
値上げしてもコンビニより圧倒的に安い
では、ネット通販での販売価格はどれくらいなのだろうか。こちらも調べてみた。
●『コカ・コーラ』1.5リットルの販売価格
・大手ネット通販G:6本で1018円(1本あたり約170円)
・大手ネット通販H:192円
・大手家電量販店通販サイトI:6本で1120円(1本あたり約187円)
●『綾鷹』2リットルの販売価格
・大手ネット通販G:8本で1344円(1本あたり168円)
・大手ネット通販H:159円
・大手家電量販店通販サイトI:6本で984円(1本あたり164円)
ネット通販の場合、各サイトによって定められた送料が別途発生するケースもある。またまとめ買いが基本になっているパターンであれば、その分“値上げ幅”も大きくなりそうだ。
とはいえ、『コカ・コーラ』や『綾鷹』については、スーパーやネット通販が圧倒的に安く、3~5%値上げしたとしても、コンビニで買うよりもお得であることは間違いない。
「2リットルのお茶の場合、コンビニではプライベートブランドの商品が多く販売されており、『綾鷹』の2リットルを見かける機会は少ないかもしれません。コンビニプライベートブランドのお茶は、2リットルだと180円前後、1.5リットルで150円前後といった価格帯です。それでも、やはりスーパーの『綾鷹』の方が割安です」(小浦氏)
さまざまなものが値上げして、家計を圧迫するこの時代。やはり、ペットボトルのドリンクはスーパーで買うのがもっとも賢い選択だといえそうだ。