「公立中学だといろいろと揉め事がありましたが、国立高校ではそういったこともなく、みんな仲良くやっていました。たまに通っていた公立中学のちょっと荒れた様子なんかを話すと、内部生に引かれてしまうことがあったので、中学時代の話はあまりしなくなったくらいです。
高校は、“ナチュラルなお金持ち”が多かった印象です。全然おしゃれでもないのに、何気なく持っているバッグや時計がハイブランドだったりして、カルチャーショックを受けました。内部生は、幼い頃から習い事をしている人も多く、家計に余裕がある人が多い印象です。うちなんて、学費が安いことが第一目的で国立を受験したので、“住む世界が違うかも”と思ったこともありました」(Bさん)
内部生に対して驚く部分もあったが、学校での生活は「平和だった」と話すBさん。
「なんとなくヒエラルキーのようなものはあって、目立つタイプの内部生もいましたが、そこからイジメに発展するようなことはありませんでした。公立中学のときは人間関係に気をつかうことも多かったけど、国立高校ではそういったことはまったくない。とにかく平和でした」(Bさん)
内部生と外部生の間には少なからずギャップがあるものの、それは最初だけ。慣れてしまえば比較的過ごしやすい傾向にあるのが国立の中高一貫校の特徴のようだ。