デリバリーで高級弁当を注文する場合、ネットなどに掲載されている写真と実物のギャップに驚かされるケースもあるようだ。都内に住む40代の主婦・Bさんはこう話す。
「実家から両親が上京してきたことがあって、夕食にうなぎ弁当を注文したんです。値段は1人前2600円くらい。半額になってその価格だと書かれていたので、1個5000円以上ならそれなりに高級なものだと思ったんですが、実物を見たらうなぎの大きさがネットで見た商品写真の半分くらいしかなかった。うなぎは高騰しているので、仕方ないのかなと思いつつも、やっぱり“騙された”という感じでした」(Bさん)
うなぎに限らず、デリバリー弁当の場合、“半額”や“割引”という言葉に注意が必要なこともある。
「デリバリーのメニューの中にはつねに“半額”と書いているケースも見受けられます。それはつまり、半額の値段が、すでにある意味“標準”の価格となっている可能性があるということです。いわば“二重価格”で、景品表示法に抵触する恐れもありますが、5000円以上するうなぎ弁当だと思って注文していたものが、実は最初から2600円のうなぎ弁当だった可能性もあるわけです。デリバリーのお弁当の場合、割引表示に過度な期待を寄せるのは危険かもしれません」(小浦氏)
安い弁当であれば、多少ハズレを引いたとしても諦められるが、2000円以上するような高級弁当でハズレを引いたら、余計に“損をした”と感じてしまうもの。高級弁当を買うときには、いつも以上に注意深さが求められそうだ。