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コンビニグルメ値上げ、消費者への影響は?「ステルスじゃない」ことへの評価も

「コンビニの商品は頻繁にリニューアルしていて、原材料や味つけ、容量が変わるのは珍しくありません。リニューアルのタイミングで量が減るケースもあれば、価格が上がるケースもある。コンビニだって苦しいのに、“ステルス値上げ”と言われてしまうのは不本意でしょうが、消費者がそう言いたくなるのは仕方がないと思います。

 ただ、その意味では、今回値上げを発表したローソンは、良心的だったという見方もできます。コンビニの価格改定はしばしば行われますが、そのすべてが逐一発表されているわけではない。今の時代、“ステルス値上げ”疑惑はイメージダウンにも繋がります。今回の発表は真面目で好感が持てるとも言えます」(小浦氏)

コンビニが生き残る道はPB商品の拡充か

 スーパーマーケットでは毎日さまざまな商品が割引価格で販売されるが、コンビニは基本的に定価販売で、そもそも“割高”な印象がある。そのうえ値上げラッシュの影響を受けるとなれば、コンビニにとって大きな打撃となるのではないか。小浦氏は次のように分析する。

「割引をするスーパーに比べてコンビニの商品が“高い”のはその通りですが、今はコンビニでもプライベートブランド(PB)による安い商品も充実している。今後、コンビニはより一層プライベートブランド商品を拡充することで、消費者の需要に応えていくのではないでしょうか。

 また、コンビニで売られているおにぎり、サンドイッチ、弁当などは、オリジナル商品が基本なので、そのラインナップに魅力を感じている消費者もいるでしょう。スーパーに匹敵する安さのプライベートブランドと、コンビニでしか買えない商品とを上手くバランスをとっていくことが、今後のコンビニが模索するべき道なのかもしれません」

 生活に密着しているコンビニだからこそ、値上げが消費者に与える影響も大きい。はたして消費者はどこまで受け入れられるか──。

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