乳房再建の主な方法
●自分の体の一部を使う方法
【1】は背中の皮膚、脂肪、広背筋を血管がつながったままの状態で胸部に移動して再建する方法。背中は脂肪が少ないので、比較的小さい乳房の人に向く。
【2】は腹部の皮膚や脂肪を血管付きで採取し、胸部の血管と皮弁(移植する組織や臓器)の血管をつなぐ再建術。腹部は比較的脂肪が豊富なので、乳房の大きな人向き。
●シリコンインプラントを使う方法
【1】乳がん切除後、1回目の手術でティッシュエキスパンダー(組織拡張器)を入れて皮膚を伸展させる。
【2】3~6か月後、2回目の手術で、ティッシュエキスパンダーを取り出して、その空間にシリコンインプラントを入れる。この際に生じたくぼみに、患者の腹部あるいは太ももより吸引した脂肪を注入することもある。
取材・文/上村久留美 イラスト/成瀬瞳
※女性セブン2022年3月31日号